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どうも、ブリックです。
あなたはウェブサイトを見ているうちにたまらなく欲しくなって思わず衝動買いしてしまった、なんて経験ありませんか?
私はあります・・・それも一度や二度じゃない(笑
あなたが財布のヒモを緩めてしまう時、あなたの中でどういう心理の変化が起こっているのでしょうか?
人が財布のヒモを緩める瞬間の心理は、実は100年以上も前に先駆者によって解明されています。
時代や商品のニーズは変わっても、人が何かを欲しいと思う心理はそう簡単に変わるものではありません。
逆に言えば、消費者心理を学んで活かすことができれば、これから100年先でもあなたから商品が売れ続けるとも言えるわけです。
人の購買心理=消費者心理を学んで顧客の脳内に入り込み、顧客の心理の流れにそって適切にコピーライティングを仕掛けていけば、稼げない理由は見当たらないはずです。
ということで、今回は一部のマーケッターの間で「消費者心理の解読書」とも言われている「現代広告の心理技術101」を読んだ私の感想・意見を書いていきます。
現代広告の心理技術101の基本情報
特商法表記
著者:ドルー・エリック・ホイットマン
初版発行日:2011年12月21日
発行人:小川忠洋
販売会社:ダイレクト出版株式会社
〒541-0052 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3-13 大阪国際ビルディング13F
著者紹介:ドルー・エリック・ホイットマン
「ドクター・ダイレクト!TM」として知られる米国ダイレクトレスポンス広告界の第一人者
11歳からダイレクトレスポンス広告による販売を始め、テンプル大学で広告学の学位を取得後、広告の世界で頭角を現す。
フィラデルフィア最大の広告代理店のダイレクト・レスポンス部門で長きにわたって活躍、世界最大手のダイレクト型保険会社でシニア・ダイレクトレスポンス・コピーライターを務めたほか、カタログ大手のデイ・タイマー社でアソシエイト・コピー・チーフを務めた経験を持つ。全米自動車協会、アドバタイジング・スペシャルティ・インスティチュート、米国在郷軍人会、アモコ、ファーバー・カステル、テキサコ、デイ・タイマーなど、アメリカで最も成功している多数の大手企業や組織が彼の広告を採用している。
現在はコピーライター、トレーナーとして活躍中。
著書に『The$50,000BusinessMakeoverMarathon(5万ドルの会社改造計画)』(共著)がある。
全米各地の商工会議所で開催し、高い評価を得ている「CA$HVERTISING」短期集中広告セミナーの開発者、プロデューサーでもある。
ファーストインプレッション
「現代広告の心理技術101」は、タイトルに「広告」という文字が含まれてはいますが、「広告」の解説本ではありません。
どちらかと言うと「消費者心理」の観点から「人がものを買う」という行為にいたる心理の流れをきめ細かく解説した「販売心理学・購買心理学」の本、つまり「セールスライティング」や「コピーライティング」寄りの書籍です。
で、中身はというと「歴代のコピーライターやマーケターの著書のいいとこ取り+ドルー・エリック・ホイットマンのオリジナル」を一冊にまとめ上げた本、といった感じ。
歴代のコピーライターやマーケッターの実例をあげると・・・
- 「広告王」デビッド・オグルビー、
- 「広告の神様」クロード・C・ホプキンス
- 「全米NO.1セールス・ライター」ジョセフ・シュガーマン
- 「影響力の武器」ロバート・B・チャルディーニ
- 「ミリオネアメーカー」ダン・ケネディ
- 「33分33秒ルール」ユージン・シュワルツ
などなど
この本一冊で世界的コピーライターやマーケターのエッセンスが得られる、という意味ではお買い得な一冊と言えます。
ただし正直、私にとっては「わりと読みにくい本」でした。
なんていうか「重要な書類が机の上に乱雑に散らばって置かれているようなイメージ」なんですよね。
どこを読んでも大切なことが書かれてるんだけど、「もうちょっとわかりやすい分類の仕方があるでしょ?」みたいなストレスを軽く感じつつ読み切った感じ…orz
まぁ、私の場合1回とおしでザッと読んだ後は、LP(ランディングページ)やチラシを作る際に必要な箇所だけを参照する「辞書的な使い方」をしているので、実用上はまったく問題ないんですけどね。
私はなにか気になることがあったらすぐ参照できるようにいつも手元においています。
具体的な実例を読んでいるうちにさまざまなインスピレーションが湧き上がってきたりしてけっこう手放せない感じなんですね。
ですから、使い方としては、私と同じように、いつも手もとに置いておいて、必要な時に辞書的に参照する、というのがオススメです。
値段についてもネット上では賛否両論飛びかっていますね。
個人的には、これだけ実戦で使える事例たっぷりの「消費者心理の解読本」が手に入るわけですから、モノやサービスを販売する立場にいる人であれば買わない理由はないのでは?と思いますし、この中身の濃さを考えれば、3700円はむしろ激安なんじゃないかって思いました。
LF8:売上げに大きく影響する8つの要素とは?
あと、別記事でも本書に関連する記事を書いているので、よろしければそちらもご覧ください。
関連記事:ライフフォース8(LF8)に訴えかけて『読み手の心を揺さぶる文章』の書き方、LF8の使い方とは?
「生命の8つの躍動」この8つの欲求が、人間を行動させる原動力になる。
出典「現代広告の心理技術101」から抜粋(P29)
「生命の8つの躍動」
- 行き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
- 食べ物、飲み物を味わいたい。
- 恐怖、痛み、危険を免れたい。
- 性的に交わりたい。
- 快適に暮らしたい。
- 他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。
- 愛する人を気遣い、守りたい。
- 社会的に認められたい。
「LF8」を初めて知ったあなたはとりあえず「怪しい」と思うかもしれませんね。
当然です。人は欲求にダイレクトに働きかけてくるものを、まずは一旦疑うように生物学的にインプットされているのですから。
関連記事の方でも「LF8」の使い方の文例を書いていますが、こちらでは別の例を本書からひとつ抜粋(引用)しておきます。
出典「現代広告の心理技術101」から抜粋(P41)
「恐怖」の使い方の一例
寝具(マットレス)カバーを売るための広告文
ここに1つ商品の魅力を伝える例を用意しました。
どんなに頻繁にシーツを洗濯しても、あなたのベッドは虫の温床だ。
見るも恐ろしいカニのようなダニが何千といて枕やマットレスにどんどん卵を産み、あなたや家族は年中アレルギーに苦しめられる。
あなたが寝ている間にダニははい回り、あなたの表皮の薄片を食べ、あなたの肉の水分を吸収する。
しかも自体は日に日に悪化している。
2年使用した枕の重さの10%は、実はダニの死骸とその排泄物だということをご存知だろうか?
つまり、あなたと家族は毎晩、虫のトイレの中で眠っているということ。
実は、生きたり死んだりしている虫やそのおびただしい量の糞便に包まれて就寝しているのである。
解決法は?
ブロクセム防ダニマットレスカバーとピロケースで、ダニの侵入によるアレルギー症状を軽減できる。
目の詰まった特別な生地は、微細なダニがマットレスに侵入し、巣をつくり、産卵するのを防ぐ、あなたの家族が安心して眠れるうえ、値段もお手頃。
ブロクセム防ダニマットレスカバーはわずか60ドル、ピロケースは10ドルもしない。
どちらも様々なネット通販で購入可能だ。
> 実は、生きたり死んだりしている虫やそのおびただしい量の糞便に包まれて就寝しているのである。
↑ あなただって「マジ、イヤ過ぎ。絶対ムリ!」ってなりますよね?
で、解決方法として自社製品のメリットを提示して、販売にスムースにつなげている、というわけです。
この広告では「LF8」の下記の要素を使っています。
(3)恐怖、痛み、危険を免れたい。
(7)愛する人を気遣い、守りたい。
この広告を小さい子供を持つ親が目にしたら・・・きっと70ドルのセットが飛ぶように売れることでしょうね。
「現代広告の心理技術101」は、このうような具体的な例がふんだんに載っている本です。
「現代広告の心理技術101」読者の声・評判
参考までに「現代広告の心理技術101」の読者の感想をいくつか載せておきます。
くり返し、またくり返し読みたくなる本
どうやって人を惹きつけ商品を買いたくなる広告をつくるか。
そのために必要なことを教えてくれる凄い本です!
説得力あるそれらの方法を知れば「なるほどなぁ」と思わずつぶやいてしまうほど。
そしてそれら数多くのテクニックは広告だけでなく様々な業種でも役立つこと間違いなしだと感じました。
何度もくり返し読みマスターしたい!そんな本です。
手触りのある成長実感
コピーライティングの技術を学びたいならまず手元に置いておくべき1冊。
私がコピーライティングに興味を持って色々な書籍を読む中でしばしば感じるのは「体系化されていない」「実例に乏しい」ものが多いという事だ。机上の理屈ばかりでフワフワしていて血肉とならないそんな書籍や教材がたくさんある中、本書は感触を持って「技術を身につけている」という実感を持てる。
一度流し読みして済む本ではない。学んだ事をアウトプットしながら横に置いて実践の中で何度も読み返したい。そういう本である。
広告のノウハウ本はこれ1冊で十分かも。
私は普段、数万~数億円の商品を扱っていて、昔も手紙で3000万円の家を売ったりしていたので、マーケティングや広告については、人の倍以上は勉強してきたつもりですが、この小学生が水泳帽を被った意味不明な表紙に「疑問」を感じて購入。
私は、使える部分・読み返したいなと思うページの端を折っておくクセがあるのですが、読み終わったら、なんと本の半分くらいのページは折ってました。この本の独占販売権がほしい位に良かったです。
広告のベテランでも必ずや参考になるでしょう。
実践のための本
①売れるための広告方法が、例文や実例で紹介されているのでわかりやすい。
②1タイトルが長すぎずスッキリまとまっているので読みやすいし、1度読んでしまえば後は目次を見ればどんな時にどんなテクニックが必要かすぐにわかるので全てを覚えていなくても実践しやすい。
③この本の最後に、良い広告を書くための注意点・チェック項目をまとめてあるため実践に移しやすい。
まとめると、すぐに実践に移したい方には特にオススメ。スラスラ読めることもあり、読んでいて楽しい本でした。
「現代広告の心理技術101」の公式ページはこちらをクリック!
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ブリック
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